2021年4月17日土曜日

新年度、の幕開け

年度明け四月頭から11日までグループ・野原『自由の国のイフィゲーニエ』@こまばアゴラ劇場にサウンド・インスタレーションとしてリモート参加し、リモートでも案外良い仕事ができたものだと自負して、佐々木敦氏にもお褒めのお言葉頂いて、私は大変ご満悦です。

何よりクリエイティヴな時間を日々過ごし、且つ早朝は子供と過ごせる時間の使い方、子供は新しい保育園に移った、車で10分かからない所となったし、充実した時間でした。

助成金やら、助成金やら、申請を諸々、年度明けということもあり、はじめた。

ちょっと久々、というのも、いっとき助成金申請を大量に出しては落とされていたのだけど、段々と助成金の審査に合致した企画書を書くようになってしまって、自分は何の為に作品創りたいのだ?と思った。

そういう経緯で助成金を当てにせずに友人、知人に宣伝しまくりながら、独立独歩で自主企画していたのだけど、コロナ関係と育児の忙しさとでカプカプでのアルバイトを辞め、お金もいよいよ自力で厳しく、大切に使おうと思って、助成金申請をしている。

まぁ、助成金通らなくてもやりたいことはやるだろうし、お気軽に仕事ください、何か仕事した時はご高覧ください、と思うのだけど、自分でワクワクできる企画を申請できるようになったのは成長なのか、申請が久々という新鮮さなのか。

横浜の吉田町のブックカフェで2年連続、実験音楽ショーケースを主催して、ご来場どうもありがとう、色々と自分なりにわかったこともあるので共有しましょう。

1回目は国際舞台芸術ミーティング、いわゆるTPAM2019のフリンジに登録して、高い登録料払って、でも出演してくださった浦裕幸さんがその時の縁で今年、ベトナム、ハノイで開催される展示に出品されたらしく、そんな縁を繋げられたのはとても嬉しく光栄。って2年越しかよ、とも思うのだけど。

そういえば、昨年11月に収録したオーディオ作品が、今年1月からWEBで公開されています。企画のコンセプトとして「母国語での発信」を大切にしているらしく、ハングル語のみのサイトなのでGoogle翻訳介して読むしか自分にはできないけど、なかなか充実したサイトです。公開時からバージョンアップされてるようなので、一度見てみた人も、再度リンク踏んでみてください。www.islands-network.or.kr

2回目はTPAM参加せずに開催、資料の英文訳や登録料を削り、関わってくれるスタッフの謝金も削り、支出を最大限削ったけど、それでも大赤字。記録用の人件費、バカになりません。正直という小林椋さんと時里充さんのパフォーマンスが大変好評を博したけど、来た人にしか伝わらないよね。山下哲史さんの楽日のパフォーマンスが神がかっていたけど、来た人にしか伝わらないよね。2日間で3公演、自力で開催するには限界で、口コミでお客さんが増える間も無く会期終わる、舞台芸術って本当に不便だよね。

そういう行き詰まりも感じていて、助成金取ったらもうちょっと宣伝できる長い会期でやれる、って集客どうなのか。

助成金申請の最大のメリットは自分の企画・考えをまとめて言語化することだと、前から思っていたけど、今回も実感。私は私の行動範囲の外側にいる人に出会いたい、もちろん、友人・知人にも見て欲しいけど、新しい出会いがしたいんだ、常々。

そうそう、Sound Sample Market vol.1の時は、面識のない好きなアーティスト、興味ある批評家にDM出してみたりしてましたよ。そういうのも、仕方ないけどナシのツブテ(若手でやる気ある人は返信はしてくれたけど)だと、翌年はそんな余裕もなく。

だから、単独公演という形式にあまり興味がない。ショーケースを企画して来たし、今年もそう。とはいうものの、知らない人が3000円とか払って観てくれるなんてことは極めて稀で、そこはもっと企画と広報頑張らないとなぁ。そういう問題なのか。

あんまり時間が取れなくて、雑文、乱文ですが、こんなところで。

助成金が通ろうと、槍が降ろうと、私は私、私の活動を地道にやっていく。今後とも御贔屓のほど、よろしくお願い申し上げます。