2016年6月12日日曜日

ほどよき他者であり続けること

僕はパートナーと「まさおか式」というダンス・カンパニーをやっています。


パートナーの政岡由衣子が演出・振付で、

僕の役割は「ドラマトゥルク」と呼ばれるものです。

「ドラマトゥルク」とは何なのか?

それを探り探り、3年目を迎えます。


実際、本を読んだり、勉強会に出たりしても、

「ドラマトゥルク」は演劇での役割が強調されていて、

ダンスにおいて何ができるのか?という資料はとても少ない。


3年やってきての実感としては、

「ほどよき他者」として作家を揺さぶり続けることだと思います。

といっても、作品にとって効果的に揺さぶりを続ける為には、

当然、合意も必要で、

合意事項を作るのは作家の役割。(だと思っています)

質問や確認はしても、合意事項を作っていくことには関わりません。

いまのところは、そのように分業しています。


トップダウンという世界が多いので、なかなか想像しにくい立ち位置かもしれないけど、

リーダーには上下関係の存在しない他者が常に必要なのかもしれません。


さてさて、「まさおか式」今年は残念ながら単独公演はありません。

今年度、唯一の公演予定が来週末に迫っています。


『トンチン カカン』
作・出演 政岡由衣子
ドラマトゥルク 佐々木すーじん

6/18 19時開演
  /19 15時開演

with アグネス吉井(KEKE・白井愛咲)、藤井友美

会場 東中野RAFT
予約 2,000円 当日2,300円 学生1,000円(要学生証・要予約)

予約フォーム


是非、お立ち会いくださいませ。
よろしくお願い致します。


すーじん

2016年6月10日金曜日

水を取り替えていくこと

今日は僕の誕生日でした。

誕生日の日は梅雨のイヤな天気が多いのですが、今日は午後から晴れましたね。


今日気づいたことなのですが、

筋トレや図書館でのリサーチ、他人の作品に触れることは、

自分を「掻き混ぜている」のだと思いました。

自分の中の水の流れをよくするため。
自分の中の水を腐らせないため。
自分の中の水を取り替えるため。


それは、ちょうど社会を「掻き混ぜる」行為と入れ子になっていて、

つまり、自分が携わる「アート」は、

社会の水の流れをよくする。
社会の水を腐らせない。
社会の水を取り替える。

というような機能があるのかな、と思いました。

言い換えれば、「新たな発見がなければ生きることは堪え難く苦しい」ということ。


いまの日本の社会で「アート」がそのように機能してるかは、

甚だ疑問ですが、

そのような役割を担っているのだ、と、

自分を励ましてこの一年、

頑張っていこうと思います。


水を取り替え、気持ち新たに。



すーじん