2025年2月7日金曜日

「正しさ」のない世界に正しく絶望する

アメリカでD・トランプが再び大統領になって、この数週間で論理的・倫理的「正しさ」は退廃している。建前ですら「正しさ」を用いないとはどういうことですか。ツラい。

ツラさをバネに頑張るしかないっす、と己を奮起させようとしても気持ちは立ち上がらない。この世界で何ができるというのだ、という虚無感が強すぎる。

D・トランプが大統領になり、かなりの大統領令を発している。

【随時更新】トランプ氏が大統領令に続々署名 一目で分かる政策一覧(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/AST1L1T17T1LUHBI009M.html

「「侵略」する外国人の入国禁止」「性別は男女の二つのみ」「DEI(多様性・公平性・包摂性)の取り組みを廃止」「「パリ協定」から離脱」などなど、みているだけで悪趣味で無教養で邪悪な人間性が垣間見える。

また、パレスチナのガザ地区をアメリカが「所有」するという旨の発言が一昨日、2月5日かな。とにかく醜悪でうんざりする。人間をなんだと思ってるんだ。

と、このようにD・トランプ氏のことを(たとえ感情的にであれ)批判・糾弾する姿勢が、日本の各大手新聞社などマスメディアに一切見られない。

「日本はアメリカの属国だからしかたないよね」という冷笑的な態度にならず、「どっちもどっち」で日和見して静観せず、ただただ「おかしい」「間違っている」と言い続けるのは、とても健全で建設的な態度だと思う。

2003年、大学1年のときに好きだった予備校講師のクラスでのディスカッションにモグリ、「イラク戦争は、空爆で女子どもを無差別に殺しているので間違ってる」という主旨の発言を最初に打ち立てたら、「もう既に起こっていることを批判するのは無意味だ」という反論をクラス中の生徒から頂いて、そのときは反論できなかったことを思い出す。

いまなら言える。「民主主義の限界」「欧米ヒューマニズムの聚落」だろうがなんだろうが、間違っていることは間違っている。お前の背中を子どもが見ているぞ、と思う。私はあらゆる差別に反対します。あらゆる理不尽な暴力に反対します。この意志を死ぬまで貫きます。

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