6月から週1回だけバイトが再開され、7月の頭には家族に会いに県外移動をしてきて、7月中の家族の帰京を目指して8月から保育園を利用するための諸々の手続きをしたり、ゆくゆくは自動車免許を取りたいのだけど取り急ぎ原付免許を取得したりなど、最近起きたことを羅列するだけで、結構な分量になる。
まだ情報公開できないのだけど、知人が演劇作品の音楽を依頼してくれて、非常に救われた気持ちになった。もちろん、東京でコロナ感染者は増加傾向で一筋縄ではいかないことは承知しているのだが。
それでも創造的な作業に関われるのは有難いことだ。発表は二次的なもので、作業自体が好きなのだと思う。
誘ってくれた知人は同年代であり、何か問題を感じた時は遠慮なく言ってくれと言ってくれた。いまは自分は音楽家という特殊な立場で舞台に関わるので、前のブログで述べたようなパワーハラスメントなどの危険には晒されにくい立場というのもあるのし、同年代同士の気安さというのもあるとは思うのだが、やはり上の世代からの「負の遺産」を引き継がないように心がけている世代であるように思う。こうしてハラスメントの類が駆逐されてくれれば、何も言うことはないのだが。
それにしても、コロナの影響は自分の活動に大きく影響し、正直、先行きが見えない。仕事の依頼を受けるという、わずかな光明が見えた今だから気づけるが、"with コロナ"というような言葉に誤魔化されず、政府や行政の無策や失政はきちんと監視し、批判し続けることを忘れないでおきたい。少なくとも自分の活動に関しては死活問題なのだから。
ソロ活動でも、棚と白熊でも、都内のライブハウスにはお世話になっているが、現在営業再開はしているものの、常に綱渡りの状態であるように思う。次にクラスター感染を出したら、行政からの指示を待たずとも、「悪」の烙印を押され、次々に閉店に追い込まれるだろう。どのライブハウスも、ステージ上にアクリル板、入場者数の制限、消毒や換気の徹底などの対策はしているし、今の所効果は出ているようではあるが。
もちろん、営業の再開自体は喜ばしいことだと思う。scscsがバンド時代に大変お世話になっていた秋葉原CLUB GOODMANは閉店してしまう。ここで育ててもらったという思い入れの深い場所が失われることはとても寂しい。また、アクリル板にプロジェクションをするなどのポジティブな捉え方をするアーティストも既にいるようである。私は、ライブハウスの真摯な対策、対応による変化を厭う訳ではない。
私が危惧するのは、ライブハウスや小劇場などのスペースが「文化そのものを支えているのだ」という主張が、その外部に全く浸透せずに、第二、第三のコロナ禍の波に晒されていくことである。先日、アイドルが主演する演劇でのクラスター感染も報道されたが、主催側に問題があったにせよ、その舞台の必要性を踏まえた上で冷静に問題点の改善を議論する姿勢が、マスメディアにあっただろうか。
経済的にも、世論的にも、後がない状況で再開するスペースやアーティストに、逆風が吹いていることは、今一度危機感を持って認識し直したい。再開を喜ぶことも大事だが、自分たちの存在や居場所が、首の皮一枚で繋がっていることの危うさを、対外的に主張する声を弱めないことが大切と思う。そういう姿勢を持ち続けることが"with コロナ"ということではないだろうか。
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