2017年12月27日水曜日

“a440pjt”について



「世界」を「調律する」試みです。

私と、私以外の全て、をチューニングして調和させたい。

音と、光と、空間と、私。あなた。様々な物体。

それは乾燥した瞑想のようなものです。

12月はその場所についての自分の記憶や想いを言葉で扱ってみました。

でもやはりそれは違かったな、と反省しています。
  
今年からはじまりました。

これからも行います。

まだまだ試行錯誤中です。

一人で。

様々な場所で。

世界と自分の調和を目指して。



2017/12/27 佐々木すーじん

2017年8月13日日曜日

"A=440"について

2017年度は"A=440"というプロジェクトをやっている。
ライブハウスにて、対バンたちは素敵なロックミュージックを奏でている中『試供品』で得たアイディアを発展・展開させて、20分ほどのパフォーマンスを上演している。

このタイトルは、『試供品』のコンセプト「無意味を肯定する」を下敷きに「調律とは何か?(それは可能か、必要か、いま有用か、誤読できるか、...)」といった興味を出発点にしていることからつけた。
当初は440Hzのチューニング用音波や音叉も用いていたのだが、先日8/9、東高円寺U.F.O.CLUBにて三回目の上演を迎え、もはや原型は跡形も無くなっている。

さて、ステートメントを公表したいとはずっと考えてはいるのだが、どうもまとまらないので、現時点で考えていることを羅列しておこうと思う。
ただし、私の考えていることが、この作品が持つ性格ではなく、作品はもう自律しているし、その程度には育った。なので、答え合わせの為に言葉を援用しているのではないことには留意して欲しい。私はあくまで直感的な戦い方を挑んでいるのである。

まず、「無意味を肯定する」から発展して、「何かある(かも)」という瞬間を積み重ねていけば、時間を実直に構成出来るのではないか、ということを試みている。
美しくなくても、何も言ってなくても、笑かせなくても、感情的でなくても、オチがなくても、立ち会った人間を納得させるだけの時間と空間の構成は可能なはずだ、と、いまさら考えているのである。
いわば「過程」の復権を目論んでいる。「で?」と片付けられる「結果」ではなくて、ただの「生」の時間の積み重ねを志向している。

そのとき、実直さを私は必要としている。
素朴であり、生々しい瞬間であり、内的慟哭である。
それはセックス・ピストルズや初期レッドホットチリペッパーズに人生をひらかれ、甲本ヒロトやベンジーに救われた私の個人史に由来している。
私に通底するのはパンク精神であり、自由を希求する魂の燃焼は、なんらかの形を経て他人まで伝播するという信念がある。
技術や安定性は副次的な物で、他人の心を動かすのに必要なものは、上記のようなエネルギーの噴火だと考える。

これら、一見矛盾するように思われる2つの志向性を統合するのは、「脱色された瞑想」という新たな概念だ。
それは瞑想、もしくは疑似瞑想のように用意された器に身を浸すのではなく、コンビニやカラオケのようにドライで即物的な時間の中に見いだす鎮静状態である。「ケ」に「ハレ」が必要なように、現代都市生活者たる私たちの欲望を制御するには瞑想が必要不可欠であると考えるが、それが前近代的な手法に寄ってしまう限り、私たちは真に瞑想には至れないだろう。そう考え私は、特定の信仰を持たない現代都市生活者(私)にフィットする「脱色された瞑想」を発明したい。

それに当たって、「チューニング」という概念を敷衍しようとしている。
つまり、小さく(しかし強く)振動する或る周波数に、自分自身がまずシンクロしていくこと、さらには立ち会っている人の内的な状態をその周波数に近づけていく時間を、まとめて「チューニング」と呼んでいる。

ここへ来て、"A=440"というタイトルが、もう一つ意味を広げたようだ。
しかし、ここまでしか未だ考えられてなく、とりあえず、ここまでで筆を置きます。

"A=440"、年末頃に一本予定がありますが、次回は未定です。
是非、お立ち会いくださいませ。


2017年3月28日火曜日

『試供品』〜『季節のない街』

佐々木すーじん初の1人自主企画、『試供品』@TPAM2017フリンジは、無事終演しました。ご来場くださった方々、どうもありがとう。
海外の全然知らないお客さん方が来て下さったり、ユン・ハンソルとジュヨンさんが駆けつけてくれたり、とても嬉しかったな。

「こういう作品を作りたい」と思って始めなかったけど、自分としては新たな地平を切り拓けた感触があってとても充実してた時間でした。いままでやってきたことも活きた。

試供品ダイジェスト

こういう機会を今後も作って行きたいので、よろしくお願いします。


さて、3月は古巣、Co.山田うんの『季節のない街』@世田谷パブリックシアターに出演して参りました。

僕はCo.山田うんは『春の祭典』に降板して依頼の出演だったので、気持ちの整理もつけられたし、いまやってることがダンス・カンパニーでも役に立てられるんだなということがわかって、とても嬉しかったです。
というか、いまやってることの根本がうんさんから頂いたことだったんだって気づけた。
ご来場下さった方々、フィードバックして下さった方々、佐々木の動きは日を追うごとに渋く、目立たぬように、且つ面白くwなっていきましたよ。
どうもありがとうございました。

照明の関根さんや、音響の江澤さん、記録撮影のイリベさん、などのお世話になっていた懐かしい方々に再度お会いできた、関わっている舞台に立てたことも本当に嬉しかったのです。

うんさん、どうもありがとう。温かく迎えてくれたカンパニーの皆も本当にどうもありがとう。僕はもっと成長します。

蛇足ですが、劇場入りしてからの暇な時間に作曲しました。
『試供品』前後に作っていた曲も公開してます。
久々に佐々木の世界に浸ってみてください。


聴いてね。

すーじん

2017年1月28日土曜日

『試供品』けいこにしし0127

稽古場がピリピリしてきた。
ようやく人に見せたいツボがわかってきたのだ。
だから自分の中がピリピリするのだ。

俺は白井を放置しているし、白井は俺を放置している。
勝手にやっている。
人と一緒に作品創って勝手にやれることの贅沢さ、よ。

白井とは付き合いも浅いし、仲も別に良くない。
それがいい。
仲良くしなくていいことをお互い了解している。
勝手にやっていても無視してるわけではない。
頼ってもいない。
距離の心地よさにも甘えない。
空間に共存していることは承知の上、自分の行きたい方向に行く。
お互いに。

その「張力」がいい感じなのだ。
まだ作品は2/3しかできてないし、それも未定事項が多すぎるのだけど、
scscsでの活動を踏まえて、
新しい地平に来られた。

あとは、これをどう客観的に可視化するか?再現可能な「振付」に落とし込むか?
ですよ。

絶対に面白くなります。
ご期待ください。



『試供品』
コンセプト:佐々木すーじん
作・出演:白井愛咲 佐々木すーじん

TPAM2017フリンジ参加作品

2017/2/14-15
19:oo開演
(開場は30分前)
前売:2,500円
当日:3,000円
TPAM参加登録者特典:300円割引

会場:Archiship Library&Cafe

ご予約・お問い合わせ
MAIL:info.sujin@gmail.com
WEB:https://reserva.be/sujin ※一般のみ