ライブハウスなどで活躍している即興音楽家の友人と、近々スタジオでセッションしようという約束をして、少しく昂揚している。こういうお誘い、お気軽にご連絡くださいね。
その友人とここ何回かお茶をして、「音楽」の不思議さに改めて驚いたりしている。
三木先生によると、延髄という脳の一部が、呼吸を司っているわけですが、延髄はその他消化や循環の中枢があるらしい。
その延髄が周期的に神経興奮(電気信号の放電だと私は捉えている)を起こすらしい。それが16秒周期と25秒周期で、呼吸や脈拍に「波」として影響すると。直感的には、多少前後するのかなと私は思うが、この16秒周期、BPM(beats per minute、音楽における「はやさ」を表現する用語)が120で4/4拍子なら8小節分に相当しますね、というようなことが噛み砕いて語られていた。
3拍子、bpm=90以下の音楽、変拍子やコラージュ、カットアップ、諸々、現代の音楽はもっと多様だし、そこが気持ちいいポイントにもなり得ると思うので、「普遍的な音楽は16秒周期」というロジックには私はちょっとノレない。
が、私が構想・実践する「呼吸による音楽」が、(ボイス・パーカッションなどのように)既存の音楽に使用される音素材を真似る態度、方法論ではなく、ただ息を吸う/吐くという動作が放つ音で構成する「時空間」を「音楽」だと主張していることに、太いスジが通ったように感じて感無量。
三木先生いわく、延髄の周期は海の「波」と深い関係があるのではないか、とのこと。
つまり、私たち陸上の生物も、海洋生物だった頃の記憶が刻み込まれているのではないか、と。
今年は海になろうと思っている。