11月に堀企画という演劇団体の『水の駅』で、音学を担当する。
太田省吾『水の駅』はご存知の方も多いかと思いますが、無言劇(セリフ一切なし!)で、終始舞台上の水道から水が流れ続ける演劇作品です。堀企画・主宰の堀夏子さんは、過去に山下彩子の作品で共演し、自分のソロ活動も忙しい合間を縫って来てくださっていて、なので、「演劇に音楽をつける」というより、いつもの佐々木の演奏を、その時空間に並置する、というイメージだと思っている。
蛇口から流れ続ける水の音と、演者が無言で芝居するというだけで、私としては他に何も必要としない感じがするけど、時間を刻んだり、空間に波紋を生じさせたり、という自分の表現の延長にある得る手札の中で、どれがベストか探り続けている。
堀企画の前作『トウキョウノート』は、平田オリザの『東京ノート』を大胆に編集(というよりもはやカットアップ)して戯曲のセリフは一言一句変えずに、そこからナラティブな制約を漂白したような時間で、私は音楽のように感じた。
だから、『水の駅』も、「無言劇」から連想されるような重苦しさや難解さよりも、緊張と弛緩のみがゆったり波打っている、極限まで削ぎ落とされた時空間になると思う。
そういった現場にお声をかけて頂いて本当に光栄です。
もっといろんな現場でも仕事をしてみたい。よろしくお願いします。
さて、守屋パヤとのデュオバンド、棚と白熊もライブが決まりました。自分の子供(0歳)を正式メンバーに迎えたのだけど、出演時間が夜の為、今回はお休みです。
11/22(日)、大久保の水族館というライブバーです。水族館アクセス
18:30スタートのイベントで19:15〜棚と白熊の出演になります。詳細
コロナ対策を万全にしつつ、自分ちに集まってリハーサルを重ねています。パヤが新しい楽器を購入し、猛特訓中。新曲もやります。
前回のライブとはまた雰囲気違いますぜ。ぜひ、よろしくお願い致します!